「魚の調理をするのはちょっと面倒、でも魚が食べたい!」
なんて時には、サバ缶や、オイルサーディンなど、
缶詰って便利ですよね!
他にも焼き鳥やホタテなど、缶詰の種類はたくさんありますが、
その缶詰を温めて食べるとき、あなたはどのような方法で
温めていますか?
「本当は缶詰のまま温められたら、お皿洗わなくて良いし、
楽なのになぁ!」
「でも、爆発しそうだから、やっぱり缶詰はお皿にあけて、
レンジでチンが安全!」
そう思っていませんか?
もう、これからは、お皿にうつす必要はありませんよ!
缶詰を温めるときは湯煎しましょう!
安心してください。爆発しない方法、ちゃんとあります。
加熱する方法で、思いつくものは、電子レンジやトースター、
直火、湯煎などがありますよね。
なんとなく、缶詰を開けないまま加熱すると、
爆発するのではないか?と、そんな気がするんですよね?
あなたのその気持ちわかります。
では、缶詰を開けていたら大丈夫なのか?
いやいや、開けた状態で湯煎したら、確かに爆発はしなくとも、
お湯が缶詰の中に入ってしまうでしょう?
缶詰は開けずに湯煎していいのです。
缶詰の湯煎方法はこうです。
- 缶詰がかぶる程度のお湯を、鍋に沸かす。
- 沸騰した時点で火を止めて、蓋を開けない状態で缶詰を鍋に入れる。
- そのまま余熱で5分温めて、出来上がり。
簡単でしょう?
それでは次に、どうなったときに缶詰が爆発するのか、
わかりやすく説明していきますね。
缶詰を湯煎して加熱すると爆発するのはなぜ?
加熱すると、なぜ爆発するのか?
それは、加熱することによって、缶詰の内容物の体積が膨張します。
そして、内部の圧が高くなり、限度を超えたときに爆発する
というわけですね。
もう少し深く考えてみましょう。
普通に湯煎するだけで、爆発するなんてことは起きません。
小学校の授業を思い出してみてください。
水を火にかけると、お湯になって、沸騰する。
その沸騰したときの温度は何度でしたか?
100度ですよね?
100度のお湯の中に缶詰を入れると、缶詰の温度も同じく
100度まで上昇しますが、それ以上にはなりません。
ここで、知っておいて欲しいことがあります。
そもそも缶詰は出荷する前に、加熱殺菌処理がされますが、
その時の温度が、100度を超えているのです。
つまり、湯煎して缶詰が100度になったとしても、
100度では爆発しないということが言えるのです。
では、話を戻して、先ほどの湯煎の缶詰を、
そのまま加熱しつづけるとしましょう。
想像してみてください。
お湯はどうなっていきますか?
そう!
お湯が蒸発して、お鍋の中には熱々になった
缶詰だけとなりますよね!
そうなると、温度は100度を超えて
どんどん上がっていくのです!
これが危険なのです。
缶詰を湯煎したら爆発するのではなく、
缶詰を湯煎したまま放っておいた結果、お湯が蒸発して、
熱が直接伝わり、100度をはるかに超えて爆発に至るのです。
こうなってしまったら、爆発して缶詰の中身が飛び散って大変!
なんてレベルの話ではありません。
あなたがちょうど、そのお鍋のそばにいたとしたら、
大火傷をおい、火傷の場所や範囲によっては、想像するだけでも
恐ろしいことになります。
たかが、缶詰を温めるだけですが、温め方を間違えると
とんでもないことになることがわかりましたね。
それでは、正しい湯煎の方法を説明していきます。
缶詰を開けた状態でも湯煎するのはダメなの?正しいやり方は?
先ほども言いましたが、缶詰を開けたまま湯煎すると、
お湯が缶詰に入ってしまいます。
「それなら、お湯の量を減らせば良いじゃない」
確かにその方法でも、いいでしょう。
ただ、それでは缶全体がお湯に浸かっていないので、
均等に熱が伝わらないのが難点。
ですから、一番オススメな方法は最初に紹介した、
沸騰したお湯の中に、蓋を開けない状態で缶詰を入れる方法です。
缶詰の湯煎方法
- 缶詰がかぶる程度のお湯を、鍋に沸かす。
- 沸騰した時点で火を止めて、蓋を開けない状態で缶詰を鍋に入れる。
- そのまま余熱で5分温めて、出来上がり。
鍋から缶を取り出すときには、トングなどを使うようにしましょう。
そして、余熱で温めたとはいえ、蓋を開けるときは、
缶の中身が吹き出す危険があるかもしれないので
注意してくださいね。
じわじわと余熱で温めることで、缶詰の中まで均等に熱がとおり、
しっとりとおいしくできあがります。
他の温め方と、きっと味が違うと思いますよ。
是非、試してみてください。
同じ温めるでも、お皿に移して電子レンジでチンの方法だと、
温まる部分が偏ったり、急激に加熱されることで、
パンッとレンジの中ではじけてしまいます。
また、缶詰の中身を鍋の中に入れて、火をかけて温めた場合は、
煮汁が煮詰まって、味が濃くなってしまいます。
缶詰を直に火にかけると、缶のコーティングが溶け出してしまう
危険があります。
直火の場合は、湯煎とは違い、かなりの高温になりますから、
蓋を開けていなかったら、それこそ爆発の危険性大です。
というわけで、缶詰は開けずに湯煎で温めるのがオススメだと、
わかっていただけたでしょうか?
まとめ
缶詰は、温めなくても美味しく食べることが出来ますが、
上手に温めることで、より美味しさがアップしますよ!
それに、正しい温め方の知識を持っていることは、
アウトドアや災害時などでも役に立ちます。
是非、日頃から缶詰の湯煎、活用してくださいね。